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INTERVIEW

インタビュー

リーダー

桝谷 和子 / NPO法人こどもむげん感ぱにー

石巻は競争より協力が重要

桝谷 和子

NPO法人こどもむげん感ぱにー 事務局長

こどもむげん感ぱにー(以下こどぱにー)は子どもが自由に遊べるあそび場「プレーパーク」を中心に子ども支援を行っているNPOの団体です。地域を巻き込みながら地域のみんながやりたいことをやれる場を作っています。

現在(2019年9月時点)の雇用環境は大学新卒が2名、パートを含めると中途が5名、合計7名体制です。最近は落ち着いていますが、少し前まで定着面での課題はありました。まずプレーパークを運営する「プレイワーカー」という職種が知られていない職種になるため、そこをどう理解してもらえるか?が問題になります。言葉や文字のみだけでは伝わりづらく、その状態で雇用してもギャップが生まれてしまうんです。そのため積極的にボランティアやインターンの受け入れを行い、一度関わってもらった上で雇用につなげる仕組みにした結果定着するようになりました。いいとろことも悪いところもまずは見てもらい、それでお互いが判断するという形です。

今抱えている問題は、新卒で入った20代前半の職員の次の世代が30代中盤になり、その間の世代がいない点です。若い職員の少し上、目指しやすい理想像がいない点は課題だと認識しているため、若い世代には積極的に外の団体へ修行に行かせたりしています。NPOは横のつながりがあり、面倒見がよい場合も多いため、最初から内部ですべてを解決できると思わずに場面に応じて外に頼るようにしています。もちろん、内部でできることは内部でやります。代表は担当者の納得度を大事にするため、とにかくみんなで話すからコミュニケーションコストは高めに設定されています。

団体内の環境としてもできるだけ働きやすくは意識をしています。小さな組織ということもあり、組織が個人に合わせています。職員の希望はみんなで協力してかなえられるようにするといった、「みんなでつくる」がポイントでその風土があります。

石巻は地域のつながりがまだまだあるため、私たちの活動もとてもやりやすいと感じています。都会だと競争が必要になりますが、ここではパイの奪い合いよりも協力や協働の方が重要だと思っています。つながりながら地域単位で進めることが重要です。

私自身は夢のためにフリーターになった経緯があるのですが、当時そのことを周囲から反対された経験があります。それでもそれを貫いた結果、働くことは楽しく自分らしく生きることができると学びました。だから、石巻人事部には若い世代がやりたいことをやれる、自分を表現できる場になればと思い参加をしています。若者が主体で人事部側は黒子的存在になれたらいいなあと考えています。若い世代から出てくる声を助けていきたいですね。若い世代のためになるなら、参加企業も楽しくなると思います。

成長は自分がしたいと思わないとなかなか成長しないものだと思っていますので、石巻人事部は若手社員が仕事終わりでも来たくなるような場にしていきたいですね。

◆プロフィール

兵庫県出身。武庫川女子大学を卒業後、飲食業を3年経験。東日本大震災を契機にボランティア活動で2011年5月に石巻へ。その後2013年1月に任意団体こどもむげん感ぱにーを設立。2015年8月にNPO化。事務局長を担う。

◆企業情報

企業名:NPO法人こどもむげん感ぱにー
郵便 :〒986-0042
住所 :宮城県石巻市鹿妻南2-1-7
WEB  :http://codopany.org/

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