代表挨拶
代表挨拶
地域ぐるみで人材を育てる
石巻人事部の運営を行っている斉藤誠太郎です。私はこれまで「いしのまき学校」という事業で石巻の高校生を支援する活動を行ってきました。いしのまき学校とはいわゆる義務教育では中々収まらない、高校生の夢や希望を伴走しながら支援していくプロジェクトになります。このプロジェクトを通してさまざま高校生、地元の高校を中心に触れ合う機会が生まれました。
高校生の悩みも千差万別です。とても意識高く「上へ上へ」と駆け上がりたい気持ちが強い生徒もいれば、そもそも「自分とは」が見つからない生徒も多くいます。いしのまき学校ではこのうち「上へ上へ」の生徒とは相性がよい支援ができていましたが、逆に地元志向でいわゆる「普通の高校生」にはなかなかアプローチができていない状態が続いていました。
一方でいしのまき学校を通して出会った地元企業からは「人材難」の問題をたびたび聞いていました。「今の高校生は目的意識が低く、仕事もすぐにやめてしまう」そうした声を聞き、なんとかしたいと話し合いながら生まれた構想が「トランポリン構想」です。
目的をもって夢をもって地域に出ていく高校生はそれはそれでいいと思いますし、一方で地域に残る高校生に悩みなく楽しく過ごしてほしい。そのためには地元企業同士がつながり、単独では難しい課題もみんなで輪になって若者をフォローする形が必要です。企業も若者も活き活きとしていく地域が生まれれば地域も活き活きとしてくるはずです。
地域の若者のため、それぞれの企業のため、そしてそれが地域に還元できる仕組みをみなさんと一緒に作り上げていきたいと思います。
◆斉藤誠太郎 / プロフィール
北海道北見市出身、神戸大学卒業。東京都で営業職を経て、東日本大震災を契機に石巻へIターン。まちづくり団体の一般社団法人ISHINOMAKI2.0に入り、主に教育分野で活動を続ける。
